家と庭

猛暑で庭を放置した。

猛暑で庭を放置した。

今年の夏は、とにかく暑かった。

庭に出る気なんて、まったく起きない。

窓から庭を眺めながら、

「ああ……雑草、すごいことになってるんだろうな」

とは思っていた。

思ってはいた。

でも、外は暑い。

また今度にしよう。

そうやって、夏が終わった。

最近、ようやく少し涼しくなってきた。

そろそろ逃げられない。

今日は草むしりをしよう。

帽子をかぶって、重い腰を上げて、庭に出る。

……あれ。

草がない。

あんなに覚悟して出てきたのに、ない。

雑草が、ない。

夫に聞いた。

「庭の草、取った?」

「うん。」

取ってた。

私が涼しい部屋の中から、「庭、放置しちゃってるなあ」と思っていた、その間に。

庭を放置していたのは、私だけだった。

自分がやっていないと、つい「何もできていない」ような気がしてしまう。

でも、家のことって、私ひとりで回しているわけじゃない。

私がやらない間に、誰かがやってくれていることもある。

気づいていないだけで、そういうことはほかにもあるのかもしれない。

……ありがとう、夫。

そして来年の夏も、何卒よろしくお願いいたします。

何卒。

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