妹の部屋は少し狭い。
ベッドを置くと、机を置く場所がない。
だったら上にベッドを作ればいいんじゃないか。
そんなわけで、ロフトベッドを作ることにした。
普段、我が家では何かと兄のほうに手がかかることが多い。
だから今回は、妹のためだけに何か作ってあげたかった。
「自分のために作ってもらった」
そんなものがひとつくらいあってもいい。
そう思って始めたロフトベッド作りだった。
ところが、いざ作り始めると兄が大活躍した。

ビスを渡すと、どんどん止めていく。
私が思っていた以上に戦力になっている。
妹のためのロフトベッドなのに、気づけば兄と一緒に作るロフトベッドになっていた。
そして、ついに完成。

ベッドの下には机を置けるスペースもできた。
よし。
さあ妹よ。
思う存分、新しいベッドを満喫するのだ。
妹は完成したロフトベッドを見上げた。
そして一言。
「高すぎて怖い。」
……え。
妹のために作ったロフトベッド。
初日の夜、そこで寝たのは妹ではなく兄だった。
なんでだ。
でもまあ、そんな日もあるよね。
